無電解ニッケル
めっき・表面処理 - 無電解めっき
無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルは還元剤の種類により、大きく次亜リン酸塩、ホウ水素化合物、ヒドラジン化合物の3系列に分類され、その中でも実用的な機能めっきとして用途が広いものは次亜リン酸塩還元による無電解Ni-Pめっき、及びホウ水素化合物還元による無電解Ni-Bめっきの2種類です。
弊社では、無電解Ni-P、Ni-Bのどちらもめっきが可能ですが、無電解Ni-Bめっきはビーカーでの試作めっきのみの実績であり、現行お取り引きのある製品のほとんどが無電解Ni-Pめっきを施しています。
無電解Ni-P
無電解Ni-Bめっきや電気ニッケルめっきよりも耐食性に優れ、均一な膜厚が得られることから、無電解ニッケルめっきの中で最もよく使われるめっきです。リン含有量の異なる低リン・中リン・高リンタイプの3種類があり、リン含有量によりそれぞれ特性が異なります。
無電解Ni-B
製品が複雑な形状で、めっき後に1000℃以上の温度雰囲気に置かれるような部品で、はんだ濡れ性が要求される場合に適しためっきです。しかし、無電解Ni-Pめっきよりもピンホールが発生し易く、液が不安定で薬液コストが高価です。
めっき目的
- 防錆
- 耐摩耗性
- はんだ濡れ性
- 導電性付与
- 精密性
- 硬さ
めっき目的
- はんだ濡れ性
- ボンディング性
- 導電性付与
- 硬さ
加工可能設備
第3工場
- 試作用ビーカーライン
特性比較
※◎:良好、○:普通、△:やや劣る、×:劣る